COC+事業の展開に掲げる「地元定着プログラム」の取組の一環として平成28年度から実施した,「中・長期インターンシップ」の成果報告会が富山大学・富山県立大学・富山国際大学の3大学が合同で開催。各大学関係者,インターンシップ実施学生や受入企業の人事担当等関係者ら多数参加し,学生による体験発表とその実体験を基にした様々な課題や今後に向けての展開等について活発に意見交換がおこなわれた。
富山大学で今年度実施した新たなインターンシップは,夏季休業期間中の就業体験(正課)と,後期授業期間中の2〜3か月に渡る就業体験(課外)を,同一企業で実施する「中・長期インターンシップ」で,学生のキャリア形成を行うもの。また,富山県立大学では,「課題解決型インターンシップ」,富山国際大学では「文理融合型インターンシップ」を同年度から新たに実施した。
開会にあたり,富山大地域貢献担当理事(副学長)の鈴木基史氏が挨拶。富山県立大学COC統括コーディネーターの奥田實氏が本報告会の趣旨を説明。大学生の地元定着を図るCOC+事業について富山大学COC+地域連携コーディネーター定村誠氏が説明した。その後,各大学が取り組んだ新たなインターンシップについて,富山大学就職支援課長の島田勝弘氏から「中・長期インターンシップ」の概要,富山県立大学COC+地域就職アドバイザーの野村俊氏から「課題解決型インターンシップ」の概要,富山国際大学キャリア支援センター長の村瀬直幸氏から「文理融合型インターンシップ」の概要が説明された。
7組の学生から実習報告がおこなわれ,実習内容や実習で得たものについて詳細に発表された。富山県立大学の松本三千人副学長がインターンを終えた学生への労いと受入企業への感謝を伝え,今後も企業・大学とも有意義なインターンシップを創り上げていきたいと総括した。
「とやま人材育成を考える」をテーマにしたディスカッションでは,受入企業担当者からの意見や感想が寄せられ,次年度開催への課題や参考となった。富山大学教育担当理事の神川康子副学長からは,学生に企業を理解してもらう素晴らしい試みであり,もっと様々な企業にも協力をいただけるよう努力したいと話し,富山国際大学の尾畑納子現代社会学部長は,文理融合型インターンシップの成果をあげ,文理一体となり社会人体験をすることで学生の知見や視野の広がりがもてると話した。コーディネータを務めた県立大学の奥田教授は3大学でのCOC+事業としてインターンシップを今後も継続していくよう今後の進め方について説明。次年度のインターン開催スケジュールと内容について紹介した。
報告会閉会にあたり,富山国際大学COC+地域連携コーディネーター水間英光氏が,学生がより良い就職活動・人生につながるようサポートし,学生や企業の求めるものに応え,今回のようなインターンシップが定着できるよう努めたいと話し,報告会は終了した。